【不具合に関する状況報告】
2021/1/27 に皆さんへ本サイト内で共有し、負荷テスト祭り内で再現をした不具合に関する状況報告をいたします。
※1/27に報告した内容に関しては、下記リンク先をご参照ください。

不具合概要
【どのような不具合なの?】
・アグリゲートトランザクションの内部で「複雑なトランザクション」を生成し実行すると、以下の2点の問題が発生します。
- 複数のノードの停止
- ブロック生成の遅延
【何が問題なの?】
・イベント内で実施した、トランザクションを大量に発生させる。は無事クリアしましたね。ノードは停止することはありませんでした。ですが、この事象は、大量ではなく、特定のトランザクション送信を実行することで、特定の条件を満たしたノードが停止したり、ブロックの生成が遅れてしまうのです。ノードが停止してしまっては、ブロック生成がされなくなる(Symbolが止まってしまう)ので大きな問題です。ブロックの生成が遅延することも同様に、リリース後に発生したら問題です。コミュニティーテストで事前に見つかって良かったですね。
不具合の再現性
【再現したの?】
・負荷テスト祭り内で、再現いたしました。NEMTUSより、不具合が発生すると想定された「特定のトランザクション」を送信した結果、以下の事象が確認されました。(イベント内で報告済)
- 複数のノードの停止
- ブロック生成の遅延
【再現性って重要なの?】
・とても重要です。同事象(複数ノードのブロック生成がゆっくりと遅延していく)が発生したとしても、「2度と起こらない。」または「どう起こしたのか分からない。」状況の場合、修正するポイントを見つけることが困難で、不安を抱えたままのリリース。または、原因追及のためにリリースの遅延が発生します。ですが、今回はしっかりと再現いたしました。つまり、原因を調査⇒修正することが容易になったと言えます。
イベント後の調査内容
【どんな調査をしたの?】
- コア開発者のJaguar氏より、事前に本件はノード側でのハーベスト戦略を`maximize-fee`に設定したノードにて発生すると受けており、NEMTUS理事岡田、が管理する4台のノードのうち2台を`maximize-fee`に1台を`oldest`、もう1台を`minimize-fee`に設定した。
- その結果、maximize-feeに設定したノードのみ停止し、他のノードについては影響を受けずに動き続けた。
- 本件については最初に不具合が生じた1月27日深夜に共有済みでコア開発者を中心に対応が行われていたが、改めてサーバログの提出等、事象再発の共有を行った。
【つまりどういうこと?】
・NEM/Symbolのコア開発者の方から、発生原因となる設定を聞いたNEMTUS理事の岡田さんが、その設定通りに環境を作り実行したら、再現したので、それを再度コア開発者に報告しました。ということです。再現性もあり、原因も分かりましたので、とてもいい流れですね。
NGL側の対応状況
【いつ修正してくれるの?】
・1月31日現在、問題箇所の特定、対処は既に行われておりNGL内部テスト後、パッチが展開されるとのことです!
※参考資料

※issue
event reporting(English)
・レポートの英語記事を作成いたしましたので、是非、外国人の方に共有よろしくお願いいたします。
参加した記念として(ネメシスブロックに名前を刻もう!)
・アンケートへのご回答ありがとうございました(なんと100件以上のご回答が!)アンケート内にて、任意で記載していただいた「Symbol ネメシスブロックに刻むお名前」は、すべてNGL側のリストに記載済みとなります。皆さんが今回の負荷祭りを通して、Symbolローンチに貢献した記念に、そして証として、Symbolがある限り永遠にネメシスブロック(第1番目に生成されるブロック)にお名前が刻まれます。10年後に振り返ると、非常に感慨深いものになると思います。未来での振り返りもお楽しみに!
NEMTUSより
多くの方が、今までは「謎の不具合があるらしい」「改修されたらしい」「最新版がリリースされたらしい」と、何か問題はあるらしいけれども、何が問題でいつ改修されたかまでは追えていなかったのではないでしょうか?ですが、今回のイベントを通して、少なくとも参加された皆さんとは、同様の不具合を共に再現し、そしてその原因を知り、対応状況までが共有されました。これは重要なことだと思います。今後もNEMTUSは可能な限り、多くの方が理解できる言葉で、情報を共有していきます。ですが、是非、皆さんからも情報をNEMTUSに教えてください。一緒に共有し、一緒に理解を深めていきましょう!引き続きよろしくお願いいたします。